中国のさまざまな三弦楽器、そのルーツを考えると共にその音楽のすべてを、歴史的・地域的・民族的な連環の中に探る。三弦音楽の記譜法や演奏形態、地域的な特徴から少数民族のそれぞれの伝統的三弦にいたるまで、中国の三弦音楽のすべてを網羅する三弦百科。

沖縄伝統の三線音楽。それは中国の三弦音楽から何を導き出し、今日にいたったか。中国と琉球の三弦音楽をその奏法、記譜法、思想など、あらゆる面から比較考察する。中国三弦研究の第一人者たる著者が、琉球三線を学びながら考究した労作。

琴、三味線、鐘、琵琶など、中国楽器のすべてを雅楽と俗楽に分け、あるいは南北のちがいを指摘し、楽器のもつ歴史や起源を周辺のアジアに求めた、中国楽器を知るための初歩的一冊。豊富な写真を使って読者の理解を助けた。

殷周時代から清朝にいたる歴史の中で様々に発展・変容した中国音楽を真に理解するには、中国の歴史をもっと知らなければならない。

中国音楽の思想的側面として、儒家や道家などによる音楽美学思想を主要テーマにしたもののほか、音楽家や音律を扱った論文を収録。