書名:古都扶余と百済文化
副題:
叢書名:Academic Series NEW ASIA 46
著者名:斎藤忠
発行日:2006.4.28
ISBN:978-4-8042-0766-7 C3320 \3500E
判型:四六
頁数:216
定価:本体3,500円+税

扶余は著者にとって第二の「ふるさと」ともいうべき思い出の地である。昭和初期に著者が軍守里廃寺跡から百済の二体の仏像を発見した意義は大きい。2005年11月に国立扶余博物館の招請を受け、現地を再度訪れ記念講演を行った。その講演と新たに論考、随想、紀行を合わせて刊行。

<主な内容目次>
序文
春の部 講演
 「百済の顔」二体の仏像の発見
  扶余軍守里廃寺跡の発掘をかえりみて―講演―
 一 はじめに
 二 軍守里の寺跡についての考察
 三 おわりに―軍守里の寺跡の意義―
 付 韓国各新聞ニュース
夏の部 論考
 1 百済文化の背景
 2 扶余軍守里廃寺跡に見られる伽藍配置とその源流
 3 扶余発見の壺の一形式―百済の火葬の問題と関連して―
 4 百済平瓦に見られる刻印銘について
 5 扶余窺岩面出土の文様※に対する一試考
  一 はじめに
  二 鳳凰文・竜文・鬼形文※についての既発表の記述
  三 鳳凰分・竜文・鬼形文とその特色
 6 陵寺考―国立扶余博物館『陵寺』の刊行に寄せて―
  一 はじめに
  二 高句麗の定陵寺と東明王陵
  三 新羅文武王大王岩と感恩寺
  四 高麗王陵と陵寺
  五 おわりに
秋の部 随想
 1 扶余と私
  一 扶余群守里廃寺跡を再び訪れて
  二 扶余への印象
  三 珍しい一冊の本
  四 刻印銘をもつ瓦に魅力を覚えて
  五 おわりに
 2 漢詩から見た古都扶余
 古都扶余 扶蘇山城 落花岩 白馬江 泉蘭寺 定林寺
冬の部 紀行
 1 扶余王興寺跡を訪れて
  一 はじめに
  二 百済寺院中でも屈指の寺
  三 彩飾壮麗な建物
  四 王興寺にふさわしい文様※
 2 扶余軍守里廃寺跡の発掘現場に再び立って
(※=土ヘンに「專」)
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