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書名:古都慶州と新羅文化
副題:
叢書名:Academic Series NEW ASIA 49
著者名:斎藤忠著
発行日:2007.7.20
ISBN:978-4-8042-0771-1 C0320 \3500E
判型:四六判
頁数:346、原色図版8頁
定価:本体3,500円+税

著者は本年百歳を迎える。本書は2006年末、新羅古墳発掘調査100年の記念行事に国立慶州博物館に招かれた際の講演を中心にまとめたものである。数次に亘り調査した慶州・新羅文化について、四季折々を語る回想の記録。

<主な内容目次>
序文
春の部 新羅文化を語る
 新羅の古墳文化
  1 はじめに―挨拶の言葉
  2 新羅古墳発掘を想う
  3 新羅古墳出土品への関心―金銀の装飾具と勾玉に魅せられて―
  4 注目された出土品
  5 新羅の双円墳への追求
  6 慶州忠孝里古墳発見の石柱の角のある竜の図
  7 おわりに―2,3のエピソードを語りつつ―
 統一新羅の文化
  1 はじめに―挨拶を兼ねて―
  2 三陵(伝神徳王陵)の中に入る
  3 聖徳王陵の特殊性―古墳の伝統と新たな外来文化との融合―
  4 王京の絛坊
  5 石窟庵とその背景
  6 新羅奉徳寺鐘の鋳造伝説
  7 新羅文化の中に見られる西域的な要素
  8 新羅文化の高麗文化への投影
  9 新羅文化の日本への影響―十二支像に見る―
  10 新羅の僧と中国
  11 おわりに―「壬申誓記石」の文を読みつつ―
夏の部 新羅文化十話
 第1話 ガラス丸玉を連ねた頸飾
 第2話 文武王の「海底王陵」
 第3話 新羅陵墓の十二支像の武装姿
 第4話 新羅人の絵画芸術に見られる知性
 第5話 新羅の石井―新羅文化資料の一集成―
 第6話 慶州の新羅寺院跡―かつて作成した地名表について―
 第7話 「壬申誓記石」の文について
 第8話 「南山新城碑」の発見―橋石になっていた金石文―
 第9話 南山薬水渓の磨崖仏と七仏庵の磨崖仏・四面仏及び断石山上人岩の供養人物
 第10話 古代伝承から見た日本と新羅(旧稿)
秋の部 慶州の古跡―今と昔―
 はじめに
 都京と宮城の周辺
 古墳
 王陵・墳墓
 寺院・寺院跡・塔・磨崖仏
 むすびにかえて―博物館の今と昔―
冬の部 慶州及び新羅文化を想う
 師・先覚・友と慶州
  1 黒板勝美先生旧蔵の武烈王陵碑片拓本
  2 濱田耕作先生の金冠についての美しい文
  3 梅原末治先生の私の慶州古墳報告書に対する批判
  4 慶州古蹟保存会の大坂金太郎氏と崔南柱氏
 慶州・新羅文化回想
  1 慶州と奈良から発見された杯付壺形土器
  2 仏国寺舎利塔の返還式に参列して
  3 陵旨塔の調査を想う
  4 城東洞殿廊跡の調査を想う
  5 七十年前の幢竿支柱の研究、今再び
  6 古都の秋(旧稿)
  7 私の慶州時代(旧稿)
  8 2006年12月慶州に招かれて
付1 『大邱府史』の古墳の文
 1 大邱及び附近に於ける古墳の分布とその調査
 2 大邱古墳の概観
 3 大邱古墳出土遺物の概観
 4 大邱古墳の性質とその時代
 5 半島墓制史上に於ける大邱古墳の地位
付2 『慶州分館案内』の陳列品の説明
 温古閣
 金冠庫
 「集古観」陳列室
 鐘閣
 庭園